ヒビ

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【230723】人生が交錯するとき

 今日は、江東区の西大島へ。

 UR賃貸の大きな団地群。その一角にあるスペースへ。前からお伺いするのを楽しみにしていた場所。

 正式オープンはまだとのことだったが、今日は機会があり、朝から夕方まで過ごした。広くて素敵なスペース。排水管の音がとてもにぎやか(笑)。

 暑い夏、今年最大?の懸案についての悩みとちょうど重なりそうだが、研究と制作につながる歩みにつなげたい。

 「又七と敏樹(仮)」、まったく違う人生を歩んできた二人の時間が一年だけ交錯する。まずは来週に向けて、リサーチのスタートを切らないと。

 

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【230720】サマースクールって響き、ノスタルジック

 今年のイメージフォーラム映像研究所のサマースクール、面白そう。

なかでも「ディスカッション・イン・シネマ」という連続講義、講師の方々が◎

 

ディスカッション・イン・シネマ

 映画研究・批評家、映画作家による連続講義形式。講義のあと参加者と質疑応答形式のディスカッションを毎回行います。
▶第1夜[8月28日(月)]:
「アートと無神経:グローバル・サウスからキュレーションを問い直す」
講師:マーク・ノーネス(映画研究者)+近藤健一森美術館シニアキュレーター)
▶第2夜[8月29日(火)]:
ゾンビ映画から考える<反>肉食の思想」
講師:丸山雄生(アメリカ研究)
▶第3夜[8月30日(水)]:
「刑務所と映画:壁を飛び越える実験」
講師:坂上香(映画監督)
▶第4夜[8月31日(木)]:
「エッセイ映画の政治性:1970年代の私映画」
講師:中根若恵(映画研究者)
▶第5夜[9月1日(金)]:
「ベータマックスからインスタLiveへ: クィア・ヴィデオ・アクティヴィズム」
講師:秋田祥(映画プログラマー
▶第6夜[9月2日(土)]:
「映画史を書き直すためのクィア批評」
講師:久保豊(映画研究者)

 

👉申し込みは https://imageforum-ss23-c.peatix.com/

👉今年のサマースクール全3プログラムの全体は

 

 8月28日〜9月2日までかー。その頃にはいろんなことが一息ついてられるといいな。

 

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【230719】議論するな、とにかく試せ

 日々の業務をこなしていたら、こんな時間。

彷徨しそうなので、これからの道へのタスクリストを作っていたら、逆にすること多すぎて止まってしまう。

 ここ半年ほど、休日も重荷を下ろせず、過ごしている気がする。まずは夏まで悔い少なくなるように積み重ねること。

 ようやく指針が出来たのだから、無理に広げず、社会学とメディア論、映像文化論、映画論の基礎を固めること。そして何よりも研究計画のブラッシュアップ。

 でも具体的な研究対象とその背景となる映像文化を浴びることも積み重ねないと。。

この孤独感をシェアできる場が欲しい。

 

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 想田和弘さんを描いたドキュメンタリー映像作品が届く。7月末に向けて、作品や著作と合わせて少しずつ自分の膓に入れておきたい。

▼『映画作家 想田和弘の“観察”』(2018年、104分/監督・撮影・編集: 櫻木まゆみ、プロデューサー: 上田未生、製作: 日本電波ニュース社

 

 月一回連載のこちらのエッセイも興味深い。

▼「映画作家想田和弘の観察する日々」(2013−,『マガジン9』連載 )

※1回〜51回は⇒http://www.magazine9.jp/category/article/soda/ 、52回以降は⇒ https://maga9.jp/category/soda/ 

 

 7月末に向けて!?と思ったら、7月20日、もう下旬だね。。

2023年5月のエッセイに出てくる、ある編集者のことばを自分にも送ることにしよう。

 

「Don’t discuss, just try(議論するな、とにかく試せ)」

ラース・フォン・トリアー監督と映像編集者モリー・マーリーン・ステンスガードの会話から)

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【230718】アカデミアから遠く離れて

 アカデミアから遠く離れたところに在所しているもので、

フツーの感覚がフツーにない。

 

 学部は、単位取るのがたいへんな代わりに、ゼミや論文は必須でないという学部だった。スター研究者などゴロゴロしていたのに、昭和の大学レジャーランド世代で、卒論はバックパッカー旅とか吹いていた(汗)本当にもったいない。。。

 

 計画書の書き方すら知らず、かといって知人の知人や畏れ多い先生などにコンタクトを取るほどの度胸はない。もんもんとしている。

 そうした中、暗闇に光を指してくれた書籍などをメモがてらはっておくことにする。

 

上野千鶴子(2018)『情報生産者になる』筑摩書房

小熊英二(2022)『基礎からわかる論文の書き方』講談社

 

▼石黒圭(2021)『文系研究者になる』研究社

▼齋藤早苗(2022)『社会人のための文系大学院の学び方』青弓社

 

▼E・M・フリップス,D・S・ビュー著,角谷快彦訳(2018)『博士号のとり方[第6版]』名古屋大学出版会

▼近藤克則(2018)『研究の育て方』医学書

▼ポール・J・シルヴィア著,高橋さきの訳(2015)『できる研究者の論文生産術』講談社

 

▼(学部生向けだけど)慶應義塾大学出版会の『アカデミック・スキルズ』シリーズの何冊か

 

 ほかにも、社会科学とは、人文科学とは系や、社会学歴史学、質的調査などの調査手法系などでも「効く」本をようやく見つけ出している。

 

 いまさらながら、いまさらながら。

 いまさらだけど、諦めずに歩いてみます。

 

 オールドボーイが、社会人大学院を経て、研究者(仮)、そして社会人博士(笑)の夢を見るために。

【230717】結果を出す人は圧倒的な量に(も)裏打ちされている

いわゆる三連休。

一ヶ月遅れで誕生日を祝ってもらう。

それ以外は引きこもり。

曳舟(展示)か上野(研究者のレクチャー)に行こうか思案しているうちに終わる。

 

あるフレーズを無意識で反芻している。

それは博士課程の研究者からの返信。

連絡を取りたいとメールしたが返信なし。

指導教官主催のイベントで会えるかもと顔を出すが不在のため、

教官にことづけした。

そうして一ヶ月経ってようやく来た返信のフレーズ。

「時間は取れないしメールでやりとりするのも難しい。

もしご縁がありましたら、お会いすることもあるかもしれませんね。」

 

 

たくみちゃんの呟きを触っていた。

 

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たとえば哲学系の学術論文でその研究の社会的意義が語られる文字数が1000字を超えることはほとんどないと思うのだが、それを毎回頭のなかで3000字ぶんに拡張しながら書く人とせずに書く人の違いは大きい。

 

ここで3000字とは、出来合いの理論を使って超然と語るだけでは済まず、「馬脚を現さ」ざるをえないような物量として想定している。

 

多くの研究者(志望)は、公開を前提として生産する文字数が10倍くらい足りないと思う。少ないとボロを出さずにやり過ごせる。そうやって互いに牽制して小さくまとまったフォームが浸透する。

 

僕はここ3年は日記含め毎年20万字以上書いているし、修士を出てからで考えても1年10万字以下になったことがないんじゃないかと思う。博士の最初の2年で『眼がスク』を書いた後は依頼こなしつつ2年で博論18万字を書いた。単純な量の問題はみんな嫌なのであまり話さないが。

 

僕はここ3年は日記含め毎年20万字以上書いているし、修士を出てからで考えても1年10万字以下になったことがないんじゃないかと思う。博士の最初の2年で『眼がスク』を書いた後は依頼こなしつつ2年で博論18万字を書いた。単純な量の問題はみんな嫌なのであまり話さないが。

 

それに加えて毎月1万字ちょっとの連載が始まったところ。まだ3回ぶんしか書いていないが。

 

あと、単純に物量を増やせば、自分を好きになってくれる人も増えると思う。とくべつ面白いわけじゃないけどなぜかいつも見てしまうYouTubeチャンネルみたいな存在になれる。人は人の自動性を好きになるので。

 

フーコー『言説の領界』を読むとこの「少なさ」の意味がよくわかる。

 

あなたが「なんであんなやつが」と思うような人は、たいていあなたより量をこなしている。

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横国大学院のインタビュー

IUIピックアップ VOL.7 研究と批評

インタビュー 福尾 匠[現代フランス哲学、芸術学、映像論/Y-GSC博士課程後期修了・博士(学術)]

https://www.urban.ynu.ac.jp/iui-pickup/yb-2018-2019-fukuo/index.html

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クロニクル、クロニクルのトーク

https://www.chronicle-chronicle.jp/news/1295

これでも流しながら寝床で唸っていよう。

 

俺はこのまま終わるのか?

俺はこのまま終わるのか?